夏の甲子園大会総括

早実の優勝で終わった今年の夏の甲子園大会。
まだ余韻が残っていますが、今回は自分なりに夏の甲子園大会を総括してみたいと思います。

今大会は大逆転劇などドラマチックな試合や注目の選手が活躍する場面などの影響か、スポーツ紙の1面も高校野球の試合を飾ったものが多く、それだけマスコミやファンにとっては盛り上がった大会。
これだけ高校野球が連日盛り上がったのは横浜・松坂大輔投手の大会以来かも・・・。

まず今大会を一言で言えば「超打高投低」の大会。
ホームラン数が大会新記録となる60本を記録したのを象徴するように、打撃戦が目につき、終盤の大逆転が多かった大会でもありました。

ホームランが激増の理由に2001年から重さを規制したバットを振り切る筋力をつけるために筋トレを取り入れた効果が出たということはニュースでも報じられていましたが、もう1つの理由に今大会は飛ぶボールを使用していたこと。
確かにあれが入ってしまうのかと思うような当たりも何本かあったし、プロ野球でも甲子園のバックスクリーンに入るホームランはメッタに見かけないのに、今大会はバックスクリーンのホームランを下位打線の選手でも打っていたことから、やはり飛ぶボールを使用していた影響を感じさせました。

飛ぶボールは打球が遠くに飛ぶというだけでなく、ゴロの球足も早くなるらしく、確かに打ち損じたような当たりでも内野の間を抜けてヒットとなったのも多かったです。

今大会は大味な試合が目につき、プロ野球でいう「バカ試合」や投手の大炎上などが多く、今からこれで上でやっていけるのか不安を感じさせたのも事実。

予選が長雨続きで比較的涼しかったのに、甲子園は連日の真夏日。
この格差も投手に悪影響を与えてしまったのかもしれないですね。

出場校の投手のほとんどが斉藤君や田中君のようにスライダーを決め球にする投手が多かったですね。
スライダーは外側に外して投げるボールだが、一歩間違えばホームランボールになりかねないボール。
もっと内角球を突いた投球を心がけるべきでしょう。

自分自身、大味な試合の連続に東京2校以外の関東勢が早い段階で姿を消してしまったことで冷めた目で今大会を見てしまっていたけど、再試合となった決勝戦・早実vs駒苫の一戦は見応えありました。
斉藤君と田中君の今大会1・2を争う好投手の投げ合い見て、やはり野球の醍醐味は1点を争う投手戦であることを教えてくれました。
ただ、再試合で投げ合う二人を見ていて、もう少し日程を見直すべきだと思ったのは私だけではないはず。
上でもやっていける二人だけに、今大会で燃え尽きるなんてことがないことを祈りたい。

最後の最後で素晴らしい試合を堪能することが出来、あらためて高校野球の魅力を感じてしまいました。
高校野球を見始めて20年以上、高校時代は野球をやっていましたが、何年たっても高校野球
は見ていて飽きません。

甲子園が終わると夏が終わる
毎年、大会が終わると思ってしまいます。
でも暑さはまだまだ続く・・・。

夏の甲子園決勝ブログ
第1章:決勝戦は引き分け再試合
第2章:早実が悲願の初優勝
第3章:夏の甲子園大会総括

<データでビックリ!知ってオドロキ!>高校野球がまるごとわかる事典

この記事へのコメント

通りすがり
2006年08月23日 11:40
早実も駒苫もよく頑張りましたね。
また斉藤君と田中君がプロで投げ合う日を楽しみにしたいです。
2006年08月24日 06:34
>通りすがりさん
そうですね。
お互いによく頑張りました。

この記事へのトラックバック