映画「華麗なるギャツビー」

映画「華麗なるギャツビー」を鑑賞しました。

この映画は、作家F・スコット・フィッツジェラルドの「グレート・ギャツビー」を実写化したドラマ。
快楽的な生活を送る謎の富豪ギャツビーの意外な正体を、ある女性との恋を絡めながら映す作品。

ストーリーは、ニック（トビー・マグワイア）が暮らす家の隣に建つ、ぜいを凝らした宮殿のような豪邸。
ニックは、そこで毎晩のように盛大なパーティーを開く若き大富豪ジェイ・ギャツビー（レオナルド・ディカプリオ）と言葉を交わす仲になる。
どこからやって来たのか、いかにして莫大な富を得たのか、なぜパーティーを開催し続けるのか、日を追うごとに彼への疑問を大きく膨らませていくニック。
やがて、名家の出身ながらも身寄りがないこと、戦争でさまざまな勲章を受けたことなどを明かされるが、ニックはこの話に疑念を持つ。

名作を映画化した作品と聞いて、６月公開の作品を７月になって、ようやく鑑賞しましたｗ
３Dでも上映されていたようですが、自分が行ったところでが２D字幕版のみ。

なかなかギャツビーが出て来なかったけど、彼が登場してからは一気に雰囲気も変わっていきましたね。
まさに「華麗なるギャツビー」？

最初はコメディ的なシーンが多かったが、話が進むにつれてミステリアスなシーンや、ダークなシーンも増えてきて、何だかメロドラマみたい。
そんな話の展開への移り変わりが本当に激しかったですね。
ギャツビーも次第に人格が変わっていって、キレたシーンは鬼気迫っていてゾッとさせられました。

前半とは打って変わって終盤に訪れた静けさが、当時のアメリカ経済の世相を反映していたように感じたし、ギャツビーが濡れ衣を着せられて最悪な結末を迎えてしまったのも悲しくなった。
しかも真犯人はギャツビーを犯人にしてまま逃げて行ったし、実に後味悪いラストでした。

主人公のギャツビーを演じたレオナルド・ディカプリオがいい味を出していたけど、それ以上に、ニックを演じたトビー・マグワイアの方が、いい味を出していました。
彼中心での視点で描かれていた点が多かったし、実質的な主役と言っても過言ではないと思います。

グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)
中央公論新社
スコット フィッツジェラルド

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