映画「それでも夜は明ける」
映画「それでも夜は明ける」を鑑賞しました。
この映画は、奴隷制度がはびこっていたアメリカを舞台に、自由の身でありながら拉致され、南部の綿花農園で12年間も奴隷生活を強いられた黒人男性の実話を映画化した伝記ドラマ。
主人公が体験した壮絶な奴隷生活の行方、そして絶望に打ち勝つ希望を描き出す作品。
ストーリーは、1841年、奴隷制廃止以前のニューヨーク。
家族と一緒に幸せに暮らしていた黒人音楽家ソロモン(キウェテル・イジョフォー)は、ある日突然拉致され、奴隷として南部の綿花農園に売られてしまう。
狂信的な選民主義者エップス(マイケル・ファスベンダー)ら白人たちの非道な仕打ちに虐げられながらも、彼は自身の尊厳を守り続ける。
やがて12年の歳月が流れ、ソロモンは奴隷制度撤廃を唱えるカナダ人労働者バス(ブラッド・ピット)と出会う。
今月アカデミー賞の作品賞を受賞した作品。
話の内容から、当初は鑑賞予定になかったのですが、事実に基づいた作品という事もあって劇場鑑賞してみる事にしました。
アメリカの奴隷制度は話には聞いていたけど、この映画を観ていると、自分がこれまで想像してものとは比較にならない程に酷く醜い制度です。
人間を売買し、気に入らない事があると鞭で打ったり、首を縄にくくろうとする。
先月鑑賞した「大統領の執事の涙」が霞んでしまうくらいです。
主人公のソロモンは、ある日突然に名前も人間としての尊厳も奪われてしまう。
その後は、不条理な出来事の数々。
自分は、これまで多くの映画作品を鑑賞していますが、つまらなくて観るのをやめたくなる作品はあったけど、辛くて観るのをやめたくなる作品を観たのは記憶にありません。
もっとも、座席がど真ん中だったので、出たくても出られなかったけど(汗)
全体的な感想としては、人間が見せる弱さと醜さが同居しているという事。
例えば、ソロモンが首に縄をかけられて放置された状態にも関わらず、普段通りの日常を送る奴隷達。
他にも、自分が優れた人間だと思いたいが為に奴隷をいたぶる白人達。
支配する者とされる者。
お互いが心の内にある弱さ、それが生み出す苦痛は誰もが持ち合わせている部分であり、この映画は、そういった部分を観る者に徹底的に教え込ませているようでした。
最後にソロモンは自分の居場所に戻ったけど、他の黒人はエップスの奴隷として残っている。
劇場の観客も、そしてソロモン自身も、これで良かったとは誰も思っていないでしょう。
リンカーンが奴隷解放宣言を命じるのは、もっと後の話なので、ソロモンが自由の身に戻っても、何の解決にもなっていない。
でも、家族の元に戻れただけでも良かったと思いたいです。
伊達にアカデミー賞を受賞していない作品で、実際にあった歴史を学び取る事が出来ましたが、一方で2度と観たくないと思わせる作品でした。
人種差別は人間としてしてはいけないし、愚かな行為の1つです。
先日、日本国内でも差別問題がニュースになりました。
国内でも海外でも、こういう事は絶対にあってはならない事を自分も肝に銘じておきたいです。
この映画は、奴隷制度がはびこっていたアメリカを舞台に、自由の身でありながら拉致され、南部の綿花農園で12年間も奴隷生活を強いられた黒人男性の実話を映画化した伝記ドラマ。
主人公が体験した壮絶な奴隷生活の行方、そして絶望に打ち勝つ希望を描き出す作品。
ストーリーは、1841年、奴隷制廃止以前のニューヨーク。
家族と一緒に幸せに暮らしていた黒人音楽家ソロモン(キウェテル・イジョフォー)は、ある日突然拉致され、奴隷として南部の綿花農園に売られてしまう。
狂信的な選民主義者エップス(マイケル・ファスベンダー)ら白人たちの非道な仕打ちに虐げられながらも、彼は自身の尊厳を守り続ける。
やがて12年の歳月が流れ、ソロモンは奴隷制度撤廃を唱えるカナダ人労働者バス(ブラッド・ピット)と出会う。
今月アカデミー賞の作品賞を受賞した作品。
話の内容から、当初は鑑賞予定になかったのですが、事実に基づいた作品という事もあって劇場鑑賞してみる事にしました。
アメリカの奴隷制度は話には聞いていたけど、この映画を観ていると、自分がこれまで想像してものとは比較にならない程に酷く醜い制度です。
人間を売買し、気に入らない事があると鞭で打ったり、首を縄にくくろうとする。
先月鑑賞した「大統領の執事の涙」が霞んでしまうくらいです。
主人公のソロモンは、ある日突然に名前も人間としての尊厳も奪われてしまう。
その後は、不条理な出来事の数々。
自分は、これまで多くの映画作品を鑑賞していますが、つまらなくて観るのをやめたくなる作品はあったけど、辛くて観るのをやめたくなる作品を観たのは記憶にありません。
もっとも、座席がど真ん中だったので、出たくても出られなかったけど(汗)
全体的な感想としては、人間が見せる弱さと醜さが同居しているという事。
例えば、ソロモンが首に縄をかけられて放置された状態にも関わらず、普段通りの日常を送る奴隷達。
他にも、自分が優れた人間だと思いたいが為に奴隷をいたぶる白人達。
支配する者とされる者。
お互いが心の内にある弱さ、それが生み出す苦痛は誰もが持ち合わせている部分であり、この映画は、そういった部分を観る者に徹底的に教え込ませているようでした。
最後にソロモンは自分の居場所に戻ったけど、他の黒人はエップスの奴隷として残っている。
劇場の観客も、そしてソロモン自身も、これで良かったとは誰も思っていないでしょう。
リンカーンが奴隷解放宣言を命じるのは、もっと後の話なので、ソロモンが自由の身に戻っても、何の解決にもなっていない。
でも、家族の元に戻れただけでも良かったと思いたいです。
伊達にアカデミー賞を受賞していない作品で、実際にあった歴史を学び取る事が出来ましたが、一方で2度と観たくないと思わせる作品でした。
人種差別は人間としてしてはいけないし、愚かな行為の1つです。
先日、日本国内でも差別問題がニュースになりました。
国内でも海外でも、こういう事は絶対にあってはならない事を自分も肝に銘じておきたいです。
この記事へのコメント
とにかく素晴らしいの一言です。
人間の心に潜む弱さと醜さを存分に表現した映画だったと思います。
伊達に作品賞受賞していないですね。
何度も観る作品ではないですけど一度は観ておくべき作品ですよね。
黒人奴隷を描いていますが白人が悪いというより何だかかわいそうな人たちに思えました。
にゃむばななさんと同じく思います。
こんばんは。
事実に基づいているので、観ておくべき作品である事は私も同感です。
白人の中にも罪の意識に苛まれていた人がいた事を、この映画を通じて痛感しましたよ。