映画「ソロモンの偽証 前篇・事件」
話題の映画「ソロモンの偽証 前篇・事件」を鑑賞しました。
この映画は、宮部みゆきのベストセラーを実写化した、ミステリー2部作の前編。
ある中学校で起きた不可解な生徒死亡事件と、その真相を暴こうする女子生徒が開く学校内裁判の行方を追い掛ける作品。
ストーリーは、クリスマスの朝、雪に覆われた中学校の校庭で14歳の生徒が転落死してしまう。
彼の死によって校内にただならぬ緊張感が漂う中、転落死の現場を目にしたという者からの告発状が放たれたことによってマスコミの報道もヒートアップ。
さらに、何者かの手による殺人計画の存在がささやかれ、実際に犠牲者が続出してしまう。
事件を食い止めようともせず、生徒たちをも守ろうとしない教師たちを見限り、一人の女子生徒が立ち上がる。
宮部みゆきの長編ミステリーが映画化。
その原作は読んでいないので、まっさらな状態で鑑賞に臨みました。
3月1日にMOVIXで前篇・後篇を一度に見せる特別上映会というのがあったので、自分もいっぺんに観た方がいいかなとも思ったのですが、他に観ておきたい作品があったのでパスしました。
流石に4時間も休憩なしに観るのもきついし(汗)
物語の舞台は東京都江東区で、時期は1990年のクリスマスの日。
クリスマスの日(12月25日)は冬休みに入っている筈なのに、何で普通に登校しているのというツッコミはさておき、校内で雪に埋もれた死体を見たら、誰だってビビりますね。
1990年といったら自分も、藤野涼子(藤野涼子)たちと同じくらいの年齢。(あくまで同じくらいという事でw)
当時はインターネットもメールもない時代。
電話は家からの固定電話か公衆電話。
学校だって部外者でも簡単に出入りできる時代でした。
そういう当時の世相を確り描写していたところも、この映画を語る上で見逃す事が出来ません。
この作品で選ばれた生徒役は4次にわたるオーディションの中から選ばれた子達。
いわば選び抜かれた精鋭。
強いリーダーシップを発揮する生徒。
太ってはいるけど明るく優しい前向きな性格の女子。
嫌な感じの女子。
内申を気にする優等生。
どうしようもない札付きの不良などなど。
クラスに1人は必ずいるといった感じの生徒がいて、自分も観ていて、当時のクラスメートと重ね合わせたりしていましたが、不思議な事に自分と重なる生徒が見当たりませんでした(笑)
そして、それは教師にも同じ事が言えます。
自分の立場の事ばかり考えている学年主任。
高圧的で嫌な感じの教師。
生徒の意見を真剣に聞いてくれる教師。
実に頼りない教師etc・・・。
柏木卓也(望月歩)の死をきっかけに、城東第三中学校を取り巻く環境が一変する。
柏木卓也は自殺ではなく何者かに殺されたという告発状がばら撒かれ、マスコミにも報道され、校長と担任教師が学校を去り、生徒の中からも新たな犠牲者が出てしまう。
この悪い雰囲気を変えようとしたのが主人公でもある藤野涼子。
過去にいじめ現場を目撃しながら見て見ぬふりをして、柏木卓也に責められた事があった。
その事を長く引きずっていた彼女が、見て見ぬふりはやめようと大人達の反対を押し切って裁判をやろうと決起する。
そのきっかけを作ったのが、柏木卓也に言われた一言というのも、何だか皮肉なものです。
こういうミステリーでは誰もが怪しく見えてしまうものだが、この「ソロモンの偽証」に関しては、前篇を観る限りでは告発文を出した人間以外は、誰もがシロに見えてしまいました。
つまりは警察の検証通り「自殺」という事?
それよりも気になったのは、柏木卓也とはどのような生徒だったのか?と言う事。
担任教師は彼の存在に怯えていたし、他校からやってきた旧友・神原和彦(板垣瑞生)は「いじられるような子ではない」と言っていた。
生徒のほとんども彼の事に触れていなかっただけに、私としては実に不気味な存在です。
そして、本当に転落死だったのか。
もし殺されていたのだとしたら、別の場所で殺されて、学校へと運ばれた可能性も考えられますよね。
紆余曲折を経ながらも生徒達の力で校内裁判へと辿り着いたわけですが、その裁判では、どのような結末が待っているのでしょうか?
後篇の公開日は4月11日。
もう1ヵ月切っていますが、結末を知るのが楽しみでもあり怖くもあります。
最後に、前篇で一番印象に残ったシーンを挙げるとすると、やはりラストシーンですかね。
突然現れた永作博美が怖かった・・・。
この騒動のきっかけを作った生徒の親役でもあるだけに、後篇のキーパーソンとなっていくでしょう。
この映画は、宮部みゆきのベストセラーを実写化した、ミステリー2部作の前編。
ある中学校で起きた不可解な生徒死亡事件と、その真相を暴こうする女子生徒が開く学校内裁判の行方を追い掛ける作品。
ストーリーは、クリスマスの朝、雪に覆われた中学校の校庭で14歳の生徒が転落死してしまう。
彼の死によって校内にただならぬ緊張感が漂う中、転落死の現場を目にしたという者からの告発状が放たれたことによってマスコミの報道もヒートアップ。
さらに、何者かの手による殺人計画の存在がささやかれ、実際に犠牲者が続出してしまう。
事件を食い止めようともせず、生徒たちをも守ろうとしない教師たちを見限り、一人の女子生徒が立ち上がる。
宮部みゆきの長編ミステリーが映画化。
その原作は読んでいないので、まっさらな状態で鑑賞に臨みました。
3月1日にMOVIXで前篇・後篇を一度に見せる特別上映会というのがあったので、自分もいっぺんに観た方がいいかなとも思ったのですが、他に観ておきたい作品があったのでパスしました。
流石に4時間も休憩なしに観るのもきついし(汗)
物語の舞台は東京都江東区で、時期は1990年のクリスマスの日。
クリスマスの日(12月25日)は冬休みに入っている筈なのに、何で普通に登校しているのというツッコミはさておき、校内で雪に埋もれた死体を見たら、誰だってビビりますね。
1990年といったら自分も、藤野涼子(藤野涼子)たちと同じくらいの年齢。(あくまで同じくらいという事でw)
当時はインターネットもメールもない時代。
電話は家からの固定電話か公衆電話。
学校だって部外者でも簡単に出入りできる時代でした。
そういう当時の世相を確り描写していたところも、この映画を語る上で見逃す事が出来ません。
この作品で選ばれた生徒役は4次にわたるオーディションの中から選ばれた子達。
いわば選び抜かれた精鋭。
強いリーダーシップを発揮する生徒。
太ってはいるけど明るく優しい前向きな性格の女子。
嫌な感じの女子。
内申を気にする優等生。
どうしようもない札付きの不良などなど。
クラスに1人は必ずいるといった感じの生徒がいて、自分も観ていて、当時のクラスメートと重ね合わせたりしていましたが、不思議な事に自分と重なる生徒が見当たりませんでした(笑)
そして、それは教師にも同じ事が言えます。
自分の立場の事ばかり考えている学年主任。
高圧的で嫌な感じの教師。
生徒の意見を真剣に聞いてくれる教師。
実に頼りない教師etc・・・。
柏木卓也(望月歩)の死をきっかけに、城東第三中学校を取り巻く環境が一変する。
柏木卓也は自殺ではなく何者かに殺されたという告発状がばら撒かれ、マスコミにも報道され、校長と担任教師が学校を去り、生徒の中からも新たな犠牲者が出てしまう。
この悪い雰囲気を変えようとしたのが主人公でもある藤野涼子。
過去にいじめ現場を目撃しながら見て見ぬふりをして、柏木卓也に責められた事があった。
その事を長く引きずっていた彼女が、見て見ぬふりはやめようと大人達の反対を押し切って裁判をやろうと決起する。
そのきっかけを作ったのが、柏木卓也に言われた一言というのも、何だか皮肉なものです。
こういうミステリーでは誰もが怪しく見えてしまうものだが、この「ソロモンの偽証」に関しては、前篇を観る限りでは告発文を出した人間以外は、誰もがシロに見えてしまいました。
つまりは警察の検証通り「自殺」という事?
それよりも気になったのは、柏木卓也とはどのような生徒だったのか?と言う事。
担任教師は彼の存在に怯えていたし、他校からやってきた旧友・神原和彦(板垣瑞生)は「いじられるような子ではない」と言っていた。
生徒のほとんども彼の事に触れていなかっただけに、私としては実に不気味な存在です。
そして、本当に転落死だったのか。
もし殺されていたのだとしたら、別の場所で殺されて、学校へと運ばれた可能性も考えられますよね。
紆余曲折を経ながらも生徒達の力で校内裁判へと辿り着いたわけですが、その裁判では、どのような結末が待っているのでしょうか?
後篇の公開日は4月11日。
もう1ヵ月切っていますが、結末を知るのが楽しみでもあり怖くもあります。
最後に、前篇で一番印象に残ったシーンを挙げるとすると、やはりラストシーンですかね。
突然現れた永作博美が怖かった・・・。
この騒動のきっかけを作った生徒の親役でもあるだけに、後篇のキーパーソンとなっていくでしょう。
この記事へのコメント
それくらい引き込まれる面白さに溢れていましたよ。
前篇も、あっという間に終わった感じだったので、おそらくイッキ見しても、あっという間に時間が過ぎたのかもしれませんね。
何はともかく後篇も予告を見る限りでは惹きこまれてしまうでしょう(笑)
ミステリー作品の2部作って珍しい感じがしたので原作未読の自分は正に興味本位の鑑賞だったのですが、前篇から自分も引き込まれる部分が多くてかなりの見応えを感じました。
真犯人は果たして誰なのかという中で、自分も気になってるのは自殺した柏木卓也。前篇見る限りではかなりミステリアスな存在ですよね。担任にもどこか不気味がられていましたし、神原和彦との関係性も謎なので、後篇でその辺りがどういう風に紐解かれるのか楽しみですね。
こんばんは。
こちらこそありがとうございます。
間もなく公開される後篇が待ち遠しいですね。
柏木卓也という人物がどのような人物なのか。
それによって後篇の展開も変わってくると思いますが、謎は謎のまま終わるかもと思っていたりしますw