映画「ブリッジ・オブ・スパイ」
映画「ブリッジ・オブ・スパイ」を鑑賞しました。
この映画は、スティーヴン・スピルバーグ監督と名優トム・ハンクスによるサスペンス大作。
東西冷戦下の1960年に実際に起きた、ソ連によるアメリカ偵察機撃墜事件「U-2撃墜事件」の舞台裏に迫る作品。
ストーリーは、アメリカとソ連の冷戦の最中、保険関連の敏腕弁護士ドノヴァン(トム・ハンクス)は、ソ連のスパイであるアベル(マーク・ライランス)の弁護を引き受ける。
その後ドノヴァンの弁護により、アベルは死刑を免れ懲役刑となった。
5年後、アメリカがソ連に送り込んだ偵察機が撃墜され、乗組員が捕獲される。
ジェームズは、CIAから自分が弁護したアベルとアメリカ人乗組員のパワーズ(オースティン・ストウェル)の交換という任務を任される。
2016年公開作品の初鑑賞は、この「ブリッジ・オブ・スパイ」。
アメリカを中心とする資本主義陣営とソ連が中心の共産主義陣営が激しく対立した冷戦時代。
この映画もベルリンの壁が築かれていた頃の実話を基にしています。
今回の作品も冷戦時代の世相を反映していて、何だか観ていて空恐ろしい気分になる作品でした。
ソ連のスパイとして逮捕された男に対し、国選弁護人に選ばれたのがジェームス・ドノヴァン。
彼は弁護士としての使命を果たそうとするが、それが逆に同じアメリカ人から反感を買ってしまい、周囲から白い目で見られてしまい、家族まで巻き込まれてしまう。
裁判ではドノヴァンの力もあって何とか死刑は免れたが、問題はその後。
ソ連領空に入ったアメリカ人パイロットのパワーズが捕まってしまう。
パワーズとアベルの交換を画策するCIAはドノヴァンを交渉役に起用するが、その理由も表だって交渉できない事であるから。
そして東ベルリンではアメリカ人留学生が拘束されてしまう。
そこでドノヴァンは2対1の交換を主張し、ソ連ばかりでなく東ドイツも交渉相手となる。
そして迎えた身柄交換当日。
一歩間違えれば殺されかねない緊迫感に満ちた交渉劇にはドキドキさせられました。
米ソ間で繰り広げられていた冷戦時代を反映していたためか、非常に重いテーマの作品でした。
国家思想の違いだけで、ここまで対立するものなのかと思ったし、同じ民族で東西に分裂するなんてありえないと思いたくなりますが実際にあった出来事なんですよね。
もっとも、未だに対立している民族が日本の隣にありますが…。
私は字幕版で観たのですが、英語は字幕表記だったのにロシア語など多国語は字幕が出なかった演出が気になりました。
結局、何を言っていたのかわからないし、登場人物の視点になったつもりで多国語の字幕を出さなかったのか気になる部分でした。
そして、一番印象に残ったシーンが東西ベルリンを結ぶ列車に乗ったドノヴァンが、壁を乗り越えようとして撃ち殺される市民達を目撃する場面と、帰国後にフェンスを越えて走る子供達の姿を見るシーンとの対比。
何気ない光景ではありますが、同じ車窓から見える景色でも国や町によって違って見えてくるものなのですね。
そして、帰国後に自宅の別途で泥のように眠るシーンも印象に残りました。
ドノヴァンの中にあったものは、使命を果たした達成感か、あるいは殺させるかもしれない恐怖から逃れる事の出来た安堵感なのでしょうか?
この作品を通じて冷戦時代の様子を理解できたと思います。
そう考えると、この映画を観て良かったかな(^^)
この映画は、スティーヴン・スピルバーグ監督と名優トム・ハンクスによるサスペンス大作。
東西冷戦下の1960年に実際に起きた、ソ連によるアメリカ偵察機撃墜事件「U-2撃墜事件」の舞台裏に迫る作品。
ストーリーは、アメリカとソ連の冷戦の最中、保険関連の敏腕弁護士ドノヴァン(トム・ハンクス)は、ソ連のスパイであるアベル(マーク・ライランス)の弁護を引き受ける。
その後ドノヴァンの弁護により、アベルは死刑を免れ懲役刑となった。
5年後、アメリカがソ連に送り込んだ偵察機が撃墜され、乗組員が捕獲される。
ジェームズは、CIAから自分が弁護したアベルとアメリカ人乗組員のパワーズ(オースティン・ストウェル)の交換という任務を任される。
2016年公開作品の初鑑賞は、この「ブリッジ・オブ・スパイ」。
アメリカを中心とする資本主義陣営とソ連が中心の共産主義陣営が激しく対立した冷戦時代。
この映画もベルリンの壁が築かれていた頃の実話を基にしています。
今回の作品も冷戦時代の世相を反映していて、何だか観ていて空恐ろしい気分になる作品でした。
ソ連のスパイとして逮捕された男に対し、国選弁護人に選ばれたのがジェームス・ドノヴァン。
彼は弁護士としての使命を果たそうとするが、それが逆に同じアメリカ人から反感を買ってしまい、周囲から白い目で見られてしまい、家族まで巻き込まれてしまう。
裁判ではドノヴァンの力もあって何とか死刑は免れたが、問題はその後。
ソ連領空に入ったアメリカ人パイロットのパワーズが捕まってしまう。
パワーズとアベルの交換を画策するCIAはドノヴァンを交渉役に起用するが、その理由も表だって交渉できない事であるから。
そして東ベルリンではアメリカ人留学生が拘束されてしまう。
そこでドノヴァンは2対1の交換を主張し、ソ連ばかりでなく東ドイツも交渉相手となる。
そして迎えた身柄交換当日。
一歩間違えれば殺されかねない緊迫感に満ちた交渉劇にはドキドキさせられました。
米ソ間で繰り広げられていた冷戦時代を反映していたためか、非常に重いテーマの作品でした。
国家思想の違いだけで、ここまで対立するものなのかと思ったし、同じ民族で東西に分裂するなんてありえないと思いたくなりますが実際にあった出来事なんですよね。
もっとも、未だに対立している民族が日本の隣にありますが…。
私は字幕版で観たのですが、英語は字幕表記だったのにロシア語など多国語は字幕が出なかった演出が気になりました。
結局、何を言っていたのかわからないし、登場人物の視点になったつもりで多国語の字幕を出さなかったのか気になる部分でした。
そして、一番印象に残ったシーンが東西ベルリンを結ぶ列車に乗ったドノヴァンが、壁を乗り越えようとして撃ち殺される市民達を目撃する場面と、帰国後にフェンスを越えて走る子供達の姿を見るシーンとの対比。
何気ない光景ではありますが、同じ車窓から見える景色でも国や町によって違って見えてくるものなのですね。
そして、帰国後に自宅の別途で泥のように眠るシーンも印象に残りました。
ドノヴァンの中にあったものは、使命を果たした達成感か、あるいは殺させるかもしれない恐怖から逃れる事の出来た安堵感なのでしょうか?
この作品を通じて冷戦時代の様子を理解できたと思います。
そう考えると、この映画を観て良かったかな(^^)
この記事へのコメント
冷戦時代と言ってもよくは知らないので少しでも理解できたのは良かったですよね。
英語以外は字幕がなかったのは主人公目線で見られたので良かったのかなと...。
こんばんは。
冷戦時代はどういうものか理解出来ただけでも収穫のある映画でした。
英語以外の字幕が出なかったのは気になりましたが、やはり主人公目線での演出だったのでしょうね(汗)
こういうのを見ていると、安易に愛国心を語って戦争をしたがる連中が一番怖く感じましたよ。
日本も平和な国なので海外では見慣れない光景を目にする事が多いですよね。
アメリカは愛国心とやらで戦争をけしかける国でもあるので、そういう意味では一番怖い存在ですよ(--;)