映画「イチケイのカラス」

映画「イチケイのカラス」を鑑賞しました。

この映画は、浅見理都のコミックを原作にしたドラマ「イチケイのカラス」の劇場版。
東京地方裁判所第3支部第1刑事部に在籍していた裁判官の男女が、防衛大臣傷害事件の真相に迫る作品。

ストーリーの主人公は、イチケイこと東京地方裁判所第3支部第1刑事部に在籍していた、裁判官の入間みちお(竹野内豊)。
2年前に岡山県瀬戸内へと異動した彼は、史上最年少防衛大臣にまつわる傷害事件を担当する。
だが、事件と関連するイージス艦衝突事故を調べるも航海内容が国家機密扱いになっており、裁判所主導で検証を行える職権発動も適用できない。
一方、入間の相棒だった坂間千鶴(黒木華)は、裁判官の他職経験制度のもと弁護士として隣町で働き、地元企業をめぐる事件に携わっていた。

2021年にフジテレビで連続ドラマとして放送していた「イチケイのカラス」の劇場版。
1月14日にSPドラマを放送していたので、そちらを視聴した翌日に劇場版を鑑賞しました。
正直、SPドラマは劇場版とは、あまりリンクしなかったです。

劇場版の舞台は岡山県の小さな町。
坂間千鶴は他職経験制度で弁護士として働き、熊本県に異動になっていた入間みちおはその前に岡山県に異動。
2人の再会は、草野球の試合。
坂間は野球が上手いのですね(汗)

当初は、入間は傷害事件を担当し、坂間は地元企業に関連するトラブルに携わっていました。
だが、この2つの出来事が1つの線で繋がっていき、坂間は弁護士として、入間は裁判官として民事裁判を担当する事になります。
「イージス艦と貨物船の衝突事故」、「防衛大臣関係者への傷害事件」、「地元企業の環境汚染」の3つの事件が複雑に絡み合い、1つに繋がっていく。
そして、その間に放火、殺人など新たな事件も起きます。

それでも坂間は自らの正義を貫き真相へとたどり着きます。
そして、思わぬ結末を迎えます。
地元企業の不祥事を町ぐるみで隠ぺいする。
いくら自分たちの生活の為とはいえ、それはないだろと思った人は多いはず。
そうして隠蔽し続けた結果が、住民の健康ひいては産業医自らの健康を害してしまったわけですから。
最後の場面で、商店街のシャッターが次々と下ろされていたのには、何とも言えないものがありました。

裁判ものとしては見所のある内容でしたが、「イチケイのカラス」といい部分で考えると、入間が裁判所主導の職権を発動しなかったのが者たち無かったです。
まあ、実際にはイージス艦と貨物船の衝突事故の件で、職権を発動しようとしたら、担当から外されてしまったのですが。
そういう部分では、今回の劇場版の主役は入間みちおではなく坂間千鶴でしたね。

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