映画「首」
12月1日の「映画の日」に、映画「首」を鑑賞しました。
この映画は、北野武が構想に30年を費やして監督・脚本を手がけ、「本能寺の変」を題材に壮大なスケールで活写した戦国スペクタクル映画。
武将や忍、芸人、農民らさまざまな人物の野望と策略が入り乱れる様を、バイオレンスと笑いを散りばめながら描き出す作品。
ストーリーは、天下統一を目指す織田信長(加瀬亮)は、毛利軍、武田軍、上杉軍、京都の寺社勢力と激しい攻防を繰り広げていた。
そんな中、信長の家臣・荒木村重(遠藤憲一)が謀反を起こして姿を消す。
信長は明智光秀(西島秀俊)や羽柴秀吉(ビートたけし)ら家臣たちを集め、自身の跡目相続を餌に村重の捜索命令を下す。
秀吉は弟・秀長(大森南朋)や軍師・黒田官兵衛(浅野忠信)らとともに策を練り、元忍の芸人・曽呂利新左衛門に村重を探すよう指示。
実は秀吉はこの騒動に乗じて信長と光秀を陥れ、自ら天下を獲ろうと狙っていた。
「アウトレイジ」3部作以来となる北野武監督の最新作。
今、大河ドラマ「どうする家康」と時代が重なるので鑑賞しようかどうか迷いましたが、別の視点で観るのも面白そうだったので鑑賞する事にしました。
冒頭から首が飛ぶ飛ぶ乱れ飛ぶ。
歴史上の有名な人物、有名な出来事を描いていますが、実際の戦国時代もこんなにグロいものなのかと思わずにいられない程、リアルに描かれていました。
裏切り者の首の争奪戦には武士だけでなく、立身出世を夢見る武装農民も参戦。
その最期のほとんどが犬死にの状態。
血と泥と汗が混じり合う戦場はどす黒くて汚いもの。
肉や骨を断つシーンも多く、劇場で鑑賞した人達の中には下手なホラー映画より、よっぽど恐怖感を覚える人も多かったかと思います。
一方で明智光秀と荒木村重がボーイズラブに走ったり、秀吉目線で進んだ後半がコントじみていた演出だった点は興ざめ。
光秀が「本能寺の変」に走った理由が、まるで恋愛のもつれみたいな流れだった。
武家社会の衆道(男色)は主従の絆を深める戦術であったらしいが、そうした史実を踏まえても、これはないんじゃないかと思うシーンが他にもありました。
ましてやジャニーズの問題があった後だけに。
満足な部分と不満な部分が入り混じった作品でしたが、ラストシーンはこれまでの時代劇には見られなかったラスト。
「えっ?これで終わりなの?」と呆気に取られた人は、私だけではない筈。
「光秀が死んだのかどうかさえ分かれば首なんてどうだっていい!」と言って、泥と血にまみれて誰の首だか分からない状態の光秀の首をサッカーボールをように蹴飛ばすラストシーンはなかなか忘れる事が出来ないと思います。
この映画は、北野武が構想に30年を費やして監督・脚本を手がけ、「本能寺の変」を題材に壮大なスケールで活写した戦国スペクタクル映画。
武将や忍、芸人、農民らさまざまな人物の野望と策略が入り乱れる様を、バイオレンスと笑いを散りばめながら描き出す作品。
ストーリーは、天下統一を目指す織田信長(加瀬亮)は、毛利軍、武田軍、上杉軍、京都の寺社勢力と激しい攻防を繰り広げていた。
そんな中、信長の家臣・荒木村重(遠藤憲一)が謀反を起こして姿を消す。
信長は明智光秀(西島秀俊)や羽柴秀吉(ビートたけし)ら家臣たちを集め、自身の跡目相続を餌に村重の捜索命令を下す。
秀吉は弟・秀長(大森南朋)や軍師・黒田官兵衛(浅野忠信)らとともに策を練り、元忍の芸人・曽呂利新左衛門に村重を探すよう指示。
実は秀吉はこの騒動に乗じて信長と光秀を陥れ、自ら天下を獲ろうと狙っていた。
「アウトレイジ」3部作以来となる北野武監督の最新作。
今、大河ドラマ「どうする家康」と時代が重なるので鑑賞しようかどうか迷いましたが、別の視点で観るのも面白そうだったので鑑賞する事にしました。
冒頭から首が飛ぶ飛ぶ乱れ飛ぶ。
歴史上の有名な人物、有名な出来事を描いていますが、実際の戦国時代もこんなにグロいものなのかと思わずにいられない程、リアルに描かれていました。
裏切り者の首の争奪戦には武士だけでなく、立身出世を夢見る武装農民も参戦。
その最期のほとんどが犬死にの状態。
血と泥と汗が混じり合う戦場はどす黒くて汚いもの。
肉や骨を断つシーンも多く、劇場で鑑賞した人達の中には下手なホラー映画より、よっぽど恐怖感を覚える人も多かったかと思います。
一方で明智光秀と荒木村重がボーイズラブに走ったり、秀吉目線で進んだ後半がコントじみていた演出だった点は興ざめ。
光秀が「本能寺の変」に走った理由が、まるで恋愛のもつれみたいな流れだった。
武家社会の衆道(男色)は主従の絆を深める戦術であったらしいが、そうした史実を踏まえても、これはないんじゃないかと思うシーンが他にもありました。
ましてやジャニーズの問題があった後だけに。
満足な部分と不満な部分が入り混じった作品でしたが、ラストシーンはこれまでの時代劇には見られなかったラスト。
「えっ?これで終わりなの?」と呆気に取られた人は、私だけではない筈。
「光秀が死んだのかどうかさえ分かれば首なんてどうだっていい!」と言って、泥と血にまみれて誰の首だか分からない状態の光秀の首をサッカーボールをように蹴飛ばすラストシーンはなかなか忘れる事が出来ないと思います。
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