映画「レディ加賀」

映画「レディ加賀」を鑑賞しました。

この映画は、石川県の加賀温泉を盛り上げるために旅館の女将たちが結成したプロジェクト「レディー・カガ」を題材に描く人間ドラマ。
タップダンサーの夢破れて実家で女将修行を始めた主人公が、地元を盛り上げるためにタップダンスのイベントを行う作品。

ストーリーは、石川県・加賀温泉にある老舗旅館ひぐちの一人娘・樋口由香(小芝風花)は、上京してタップダンサーを目指していた。
しかしなかなか芽が出ず夢を諦めた彼女は、実家の旅館に戻って女将修行を始める。
日々の業務に苦戦する中、加賀温泉を盛り上げるためのプロジェクトが発足し、由香は新米女将たちを集めてタップダンスのイベントを開催する。

石川県を舞台にした作品
今年の元日に石川県で地震が発生して甚大な被害をもたらしましたが、加賀温泉は福井県寄りなので、それほど被害には遭っていない様子。
それでも、この映画の配給収入の一部が石川県の義援金窓口に寄付すると発表した事もあって、自分も一役買おうと思い劇場鑑賞してみる事にしました。

主人公・樋口由香の実家は加賀温泉の老舗旅館。
実家からの電話で新幹線に乗って帰郷する事に。
加賀温泉駅で下りたので、敦賀延伸後の北陸新幹線に乗ったという設定になりますかね。
おそらく昨年のうちに収録は終えていると思うので、元日の地震はなかった事になっている感じですが、それは仕方ないですね。

タップダンサーとして芽が出ずに実家の旅館を継ごうと女将修行に励みますが、女将である母(壇れい)からは「女将は務まらない」と言われ、女将を目指す人が集まる教室でも他の生徒に比べて遅れを取る。
一度は女将になる事を諦めかけますが、持ち前のガッツと機転で立ちあがっていく事になります。

詳細を書くのはここまでにしますが、紆余曲折がありながらも最後はいい形で締めくくる。
実話を題材にしたそうですが、町おこしに為に立ち上がっていく姿は悪くなかったです。

加賀温泉は来月の北陸新幹線で新たに延伸される地域。
金沢市よりは小松市に近い感じでしょうか。
今のご時世、温泉旅館を経営していくのも大変かと思います。

最後は「レディ加賀」で由香が１人でタップダンスを披露します。
ちょっと無駄なドタバタはありましたが、最後の花火は壮観でしたね。

ただ、ここで終わってしまったのが残念でした。
このタップダンスを成功させた事で由香は再びタップダンスの道に戻るのか。
お金を持ち逃げした花澤(森崎ウィン)は本当にお金を返せるのか。
娘の晴れ姿をこの目で見る為に病院を抜け出した女将の命は。
何だか消化不良で終わってしまった気がしてしまいましたね。