映画「キングダム 大将軍の帰還」

映画「キングダム 大将軍の帰還」を鑑賞しました。

この映画は、中国春秋戦国時代を舞台にした原泰久のコミックを原作に、山崎賢人と吉沢亮が中華統一を目指す主人公を演じるアクションの第4弾。
「キングダム 運命の炎」で描かれた「馬陽の戦い」に続き隣国・趙との戦いが展開し、大将軍への道を邁進する主人公の信をはじめとする秦の兵たちが、趙のホウ煖や李牧と死闘を繰り広げる作品。

ストーリーの舞台は中国春秋戦国時代。
大将軍になる夢を抱いて飛信隊を率いる信(山崎賢人)は、趙軍との馬陽の戦いでの勝利に貢献する。
しかし、趙軍の総大将・龐煖(吉川晃司)の軍勢が飛信隊を急襲され、飛信隊は森の中で散り散りになってしまう。
一方、北の大地では山の民を統率する楊端和(長澤まさみ)が、趙の軍師・李牧(小栗旬)の存在に恐れを抱いていた。

「キングダム」シリーズも第4弾。
今回で、そのシリーズも最終章との事。
原作も読んだし、予告編を見る限りでも、どのような結末になるかは想像していましたが、どのような作品に仕上がっているのか楽しみだったので3連休中に鑑賞しました。

前作のラストでは、馬陽の戦いでの勝利に貢献し祝杯を挙げている飛信隊の前に、趙軍の総大将・龐煖が突如として現れます。
その龐煖の圧倒的な強さの前に信も羌瘣(清野菜名)も成す術なく、信は龐煖の攻撃の前に気を失ってしまう。
気を失った信を守るべく、飛信隊も決死の覚悟で立ち向かうが、仲間が次々と命を失ってしまう。
自分を助ける為に命を失う仲間が出る。
戦場なので仕方ないとはいえ、意識を取り戻した信が生き残った仲間たちに申し訳なさでいっぱいだったのが表情から滲み出ていましたね。

飛信隊を襲った龐煖は、過去に王騎将軍(大沢たかお)と因縁があった。
王騎には、かつて妻にする約束をしていた摎(新木優子)という女将軍がいたが、その摎が龐煖によって倒され、命を落とす事になってしまいます。

これまで戦場に出なかった王騎将軍が自らの意思で戦場に向かい、龐煖と対峙する事に。
2人の勝負は互角。
信や羌瘣でさえ歯が立たなかった龐煖相手に互角に渡り合えるのだから、大将軍になるだけの事はあるのでしょうね。

しかし、王騎の敵は龐煖だけではなかった。
趙の軍師・李牧(小栗旬)が秦の前に立ちはだかる事に。
李牧の策略に秦も形勢不利となり、王騎も龐煖の致命的な一撃を食らう事になります。

信は王騎を守るべく王騎の馬に乗り自ら手綱を引いて、趙軍の追手から逃げる事に。
命が尽きようとしている王騎が信に対して、今見ている景色が天下の大将軍が見る景色である事。
そして、天下の大将軍とは多くの犠牲の上に存在することを、信に学ばせていきます。

最後は秦軍が王騎の亡骸とともに秦に帰還します。
まさに「大将軍の帰還」でした。

このラストシーンを見て、本当に映画としては最終章なんだなと感じました。
原作は今でも連載中で、中華統一には道半ばの状態。
出演者の高齢化、中国ロケにかかる製作費などを考えても、これ以上「キングダム」シリーズを続けていくのは容易ではないですね。
そういう意味では、主要人物である王騎将軍の最期とともに幕を閉じるのもありかもしれません。

原作やNHKのアニメも見ているので、各主要人物が本当に登場人物のキャラにあっていたと思います。
信・山崎賢人、政・吉沢亮、羌瘣・清野菜名、河了貂・橋本環奈、楊端和・長澤まさみ、李牧・小栗旬、そして王騎・大沢たかお。
本当に原作のイメージをそのままにした役者たちを揃えましたね。
これも「キングダム」シリーズの魅力なのだと思います。
出来る事なら何年後になろうが、第5弾を公開してほしい気持ちです。

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