映画「きみの色」

映画「きみの色」を鑑賞しました。

この映画は、「聲の形」、「リズと青い鳥」などの山田尚子が監督を務めた長編アニメーション。
不思議な能力を持つ少女が、3人でバンドを組んで過ごす日々を映し出す作品。

ストーリーは、ミッションスクールに通う高校生のトツ子は、幼いころから人が色として見えている。
ある日、古書店でとても美しい色を持つ美少女、そして音楽好きの少年と出会ったトツ子は、彼らとバンドを組む。

夏休みも終わりの日に公開されたアニメ映画。
オリンピックの影響か、今年の夏はあまり公開されている注目映画が少ない事もありましたが、9月1日のファーストデーが日曜日だったので完勝してみる事にしました。

高校生のトツ子は、相手が色で見える繊細な感性の持ち主。
同じ高校に通っていたけど中退したきみ、古書店で出会った少年のルイとバンドを組む事になります。
3人はそれぞれの悩みや葛藤に向き合いながら、学園祭での初ライブを目指していきます。

バンドの練習場所は長崎県の離島の古教会。
長崎の街や五島列島の海などの実景から映し出される背景に、様々な色が重なり合っていきます。
まるで水彩画のような質感でしたが、それがトツ子の世界観なのでしょう。

バンドの曲もメンバーの3人がそれぞれ作曲していくという流れ。
それぞれ作った曲を歌にしていく事で、「しろねこ堂」の存在価値を高めていくように感じました。

その中でも印象に残った曲が「「水金地火木土天アーメン♪」。
カトリック系の高校に通うトツ子ならではの曲でしたが、映画の曲だけにとどまらず、一般販売したら売れるのではないかと思うのは自分だけではない筈。

学園祭のライブも無事に終わり。きみとルイも自分の道をそれぞれ見つけていきます。
トツ子も今まで見えなかった「自分の色」が見える事に。
それも自分の歩む道が見えてきたと言う事なのだと思います。

性格も環境も異なる3人が音楽を通じて惹かれあっていく。
これぞ「青春」と言うにふさわしいですね。

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