映画「スオミの話をしよう」

映画「スオミの話をしよう」を鑑賞しました。

この映画は、三谷幸喜が監督と脚本を務めたミステリーコメディー。
行方不明になった詩人の妻スオミの過去を知る男たちが集まり、誰が彼女に最も愛されていたのかを議論する作品。

ストーリーは、著名な詩人・寒川しずお(坂東彌十郎)の妻・スオミ(長澤まさみ)が行方不明になる。
大事にしたくないと寒川が捜査を拒否する中、スオミの最初の夫で庭師の魚山大吉(遠藤憲一)、2番目の夫でYouTuberの十勝左衛門(松坂桃李)、3番目の夫で警察官の宇賀神守(小林隆)、4番目の夫で警察官の草野圭吾(西島秀俊)が寒川邸にやってくる。
彼らは、スオミの安否そっちのけで誰が一番スオミに愛されていたのかを語り合う。だが、それぞれが語るスオミは、性格も見た目もバラバラだった。

三谷幸喜が監督と脚本の作品。
2022年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に出演した俳優も多数出演している事もあって、どんな内容なのか劇場鑑賞する事にしました。

豪邸に住む詩人の妻・スオミが、ある日突然姿を消します。
詩人の前に現れるのは、刑事とその上司、豪邸の庭師、ユーチューバー。
実は彼らは全てスオミの元夫。
詩人を含め、5人が自分が一番スオミを愛し、スオミに愛された、いわば相思相愛の仲と思っていて、彼女の事を語るのですが、それそれにとって知らない事ばかり。
本物のスオミとは何なのかという所から話が進んでいきます。

詳細を書くのはここまでにしますが、全体的な感想としてはガッカリ。
話が進めば進むほど残念な気持ち。
豪華キャストを揃えていただけに肩すかしをくらった感じでした。

スオミが、これまでの夫に対して別人だったのは、本人が意識して人格を変えていた様子。
夫によって態度がころころ変わるシーンは、いつまで続けるのだろうという気持ちだったし、全然面白くありませんでした。
かつての担任教師に向かって、じじい呼ばわりはないだろうと。

それでもスオミを演じた長澤まさみは、いろいろと印象が強かったです。
キャラスターの演じ分けは、正直くどかったけど、チャイナドレスやボディコンなどを自在に着こなす様は魅了されたし、あのダー子を思い出すようでした。

いろいろと不満の多い作品でしたが、ラストのミュージカルに関しては良かったと思います。
「ヘ~ルシンキ、ヘルシンキ」の歌声が、鑑賞後も耳に残っています。

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