映画「室井慎次 敗れざる者」

映画「室井慎次 敗れざる者」を鑑賞しました。

この映画は、刑事・青島俊作と共にさまざまな事件の解決に奔走してきた室井慎次を主人公に据え、２部作で描くドラマの第１弾。
劇場版第１作に登場した猟奇殺人犯・日向真奈美の娘が現れ、室井の日常が一変する作品。

ストーリーは、室井慎次(柳葉敏郎)は青島俊作とのかつての約束を果たせなかったことを悔やみ、警察を辞めて故郷の秋田に戻る。
事件の被害者家族や加害者家族を支援したいという思いで、彼は少年たちと共に穏やかな日々を過ごしていた。
そんな彼の前に突然謎の少女が現れ、さらには他殺と思われる死体が発見される。
そして謎の少女は猟奇殺人犯・日向真奈美の娘の杏(福本莉子)であることが判明する。

「踊る大捜査線」シリーズで主要人物だった室井慎次のサイドストーリー。
劇場での予告編で警察を辞めたのは分かっていましたが、実際に辞めて故郷に戻った設定を観ていると、何だか複雑な気持ちになりました。
結局、警察内部を変える事は出来なかったと。

結婚していない室井は故郷・秋田で被害者遺族や加害者家族の子供たちを引き取って、静かに暮らしている様子から。
２人の子は最初は兄弟かと思っていましたが、それぞれ別人でした。
そんな平穏な日々を暮らしていた室井の所に１人の少女が現れ、さらには室井が住んでいる家の近くで死体は発見されます。
ここから室井の生活も一変していく事になります。

詳細はここまでにしますが、今回の「室井慎次 敗れざる者」は、あくまで前編。
事件に大きな進展がないまま、次回作へと続いていきます。
ここでは、室井が何故警察官を辞めたのか。
森貴仁(齋藤淳)の母親はどのようにして殺されたのか。
青島(織田裕二)は今何をやっているのか。
そういった視聴者が感じたであろう疑問を解説するかのように描かれていました。

そういえば、実際にはレインボーブリッジは封鎖出来なかったのですね。
その後、台風とかで実際に閉鎖された事はありましたが。
何故か警察官の間で室井慎次は「レインボーブリッジを封鎖した男」になっていて、思わず笑いたくなってしまいます。

次回作、「室井慎次 生き続ける者」は11月15日公開予定。
死体を埋めた犯人は誰なのか。
今回は静かだった日向杏は、どのように変貌していくのか。
室井は体のどこかが悪いのか。
「踊る大捜査線」シリーズの面々は登場するのか。
焦点はたくさんありますが、警察官を辞めた室井慎次が、どのようにして事件に絡んでくるのか注目して観ていきたいと思います。