映画「ANORA アノーラ」

映画「ANORA アノーラ」を鑑賞しました。

この映画は、自ら幸せをつかもうとするロシア系アメリカ人のストリップダンサーを描くコメディー。
ニューヨークを舞台に、ロシア人の御曹司と知り合い結婚したストリップダンサーが、自らの結婚を無効にしようとする存在に立ち向かう作品。

ストーリーは、ニューヨークでストリップダンサーとして働くアノーラ(マイキー・マディソン)は、勤め先のクラブでロシア人の御曹司イヴァン(マーク・エイデルシュテイン)と出会う。
彼がロシアに帰国するまでの7日間、アノーラは多額の報酬でイヴァンの契約彼女になる。
パーティーやショッピングなどを楽しんだ二人はラスベガスの教会で電撃結婚するが、イヴァンの両親は彼らの結婚を認めようとしなかった。

昨年のカンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールに輝き、今年のアカデミー賞で作品賞を受賞した作品。
当初は鑑賞予定でなかったのですが、アカデミー賞作品賞がどれほどのものなのかを確かめる為に劇場鑑賞する事にしました。

R指定作品なので過激なシーンがグロいシーンがあるのかと思いましたが、ある意味では過激なシーンが多かったですね。
主人公がストリップダンサーなので、当然と言えば当然か。

いざ鑑賞してみると、自分が想像していたのとは全く違った内容。
「これが作品賞なの?」と言いたくなるくらいに、自分にはあまり受け付けられないストーリーでした。

アノーラが衝動的に結婚した男は金持ちのバカ息子。
両親の財産で豪遊してだらしない一面も見せる。
「息子が娼婦と結婚した」との噂を聞きつけた両親の指示でイヴァンの所に追手が来た途端にアノーラを置いて逃げ出す始末。

その豪邸の居間で長時間のバトルが繰り広げられていましたが、下品な言葉を並べては器物を破損したり乱暴したりと、やっている事がほとんど犯罪に等しい行為ばかり。
自分にはギャーギャーうるさいとして思えませんでした。

アノーラと男3人がイヴァンを捜すシーン。
ここでも犯罪に等しい行為が垣間見られて、不快が更に重なって観てしまいました。

この映画のほとんどがロクでもない人物でしたが、唯一まともだと感じたのがイゴール(ユーリー・ボリソフ)。
再び孤独になったアノーラに対して優しく接する所は、彼女に同情している一方で、彼の人間としての優しさなのかなと思いました。
最後の夜のシーンはちょっとでしたけど(汗)

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