映画「片思い世界」

映画「片思い世界」を鑑賞しました。

この映画は、広瀬すず、杉咲花、清原果耶が主演を務めたドラマ。
同世代の女性3人が、それぞれ片思いをしながら古い一軒家で共同生活を送る姿を描く作品。

ストーリーは、東京の片隅にある古い一軒家で一緒に暮らす、美咲(広瀬すず)、優花(杉咲花)、さくら(清原果耶)。
それぞれが仕事や学校に向かい、お互いを思いやりながら、他愛のないおしゃべりをして過ごすという自由気ままな生活を12年にわたって送っている。
強い絆で結ばれている3人だったが、全員が誰にも言えない片思いを続けていた。

広瀬すず、杉咲花、清原果耶と朝ドラヒロイン3人が主演の映画。
脚本は坂元裕二、監督は土井裕泰の「花束みたいな恋をした」のコンビ。
これだけでも観てみる価値があると思います。

冒頭は3人の少女時代から始まります。
そして大人になった3人がそれぞれの道を歩んでいます。

美咲、優花、さくらは古い一軒家で暮らしていますが、3人とも家族ではないし、年齢もそれぞれ違います。
話が進んでいくにつれて疑問点が浮かび上がってきます。
発車しようとするバスに慌てて乗ろうとするが運転手はドアを開けようとしない。
人のスマホをジーっと覗いていてもクレームもなし。
まるで透明人間であるかのように。
その疑問点の答えは直ぐに分かる事に。

その答えは彼女達は小学校時代、ある事件に巻き込まれて亡くなっている事。
しかし、死んでいるにも関わらず成長を続けて年齢も重ねていきます。
死んでいるので他の人には存在を知らないので乗り物は乗り放題だし、大学に入って授業も聞けるし、会社で仕事をするフリだって出来ます。
そういう意味では、彼女達なりの青春を謳歌していると言えるのでしょうか。

映画のタイトルにもなっている「片思い世界」。
どういう意味なのかと思っていましたが、生の世界に片思いしていたのですね。
結局、3人の願いは叶う事はありませんでしたが、1度命を失っている以上は自然の流れだったと思います。

3人以外では優花の母親役を演じた西田尚美の演技に目を奪われました。
広瀬すずと共演した「クジャクのダンス誰が見た」のインパクトが、まだ強かっただけに余計にそう感じてしまいました。

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